良きリーダーになるために
- k-kakizaki
- 2023年1月22日
- 読了時間: 5分
中小企業の様々な問題解決の支援をさせていただいている蠣崎です。
本日は「リーダー」に学んでいただきたいポイントについて記事に記載させていただきます。
私は経営コンサルタントとして200社以上の企業と関わってきました。
また、関わった社員数は2000名を超えております。
色々な経験や勉強をしてきた中でのリーダーに必要なポイントを記載させていただきます。
長くなってしまいますので、数回に分けてお伝えさせていただきます。
リーダーが念頭においてほしいポイント(vol.1)
(目次)
ポイント1:動機は善か?私心か?
ポイント2:物事の結果は全て自分が蒔いた種である
ポイント3:結果は後からついてくる
経営者・リーダーは常に、誰かに見られる立場です。
誰かに見られる立場だからこそ、常に意識をしておいていただきたいポイントがあります。
ポイント1:動機は善か?私心か?
自分の損得で判断して行動をする人は、周囲の人や自分に寄って来る人も損得で動く人が寄ってきます。
関わる相手の為、お客様の為のための発言ができているか?ということを常に意識して行動をすることをお勧めします。
松下政経塾で14年間、塾頭などを務め人材を育成してきた上甲晃氏に話を伺った際、「己の損得を超えろ」ということを塾生に伝えてきたとおっしゃっており、まさにそのとおりだなと感じます。
よくある事例として、自身は売上につながるかわからない交際費を普通に使う(毎回同じ人と飲んでいる→仕事につながったことはない)ことや必要以上に高級な車に乗っていたり高級な時計を身につけているが、社員には「経費を削減しろ!」「無駄を省け!」と指導しているケースがあります。
このパターンだと、人はついてきません。
結果、優秀な社員から辞めていってしまいます。
では、どのように心がけることが重要か?
「高い志」が重要です!
高い志があって、日々そこに向かっていれば、欲の高さがあがるためお金の使い方が大きく変わってきます。
他人から見て自分を良く見せる…つまり外見にお金ばかりかけることから、内面にお金をかけられるようになっていきます。
キャバクラで年間100万円使ってお姉ちゃんにチヤホヤされたいか?
年間50万円は自分の能力アップのため、残り50万円はお世話になった人に使うか?
人生はこのような選択の連続です。
「人を侮ってもてあそべば、結局は自分の徳を失うことになり、物をもてあそび、物に執着しすぎると、人間にとっていちばん大切なはずの志まで見失ってしまうことになる。」 (書経より)
こちらにもありますように、少しお金を持っておかしくなってしまった方をたくさん見てきておりますので、皆様もお気をつけください。
ポイント2:物事の結果は全て自分が蒔いた種である
経営の神様である松下幸之助さんは「雨が降っても自分の責任」とおっしゃいました。
そこまで、考える必要はないのかもしれませんが、身近で起こる良くない事は自分が蒔いた種と思うことがリーダーの器を大きくします。
「良い結果」は自分の手柄、「悪い結果」は部下の責任というリーダーに果たして人はついてくるでしょうか?
答えはNO!ですね。
会社経営をしていると色々な事が起こります。
重要な得意先からのクレーム、優秀な社員が辞める…など日々色々なことが起こります。
例えば得意先からのクレームについても、もしかしたら長い間お付き合いいただいているため、取引が停止になることはないだろう…と初めて取引させていただいた時とは別の感情が生まれていたかもしれません。
優秀な社員が辞めるとなったとき、忙しいことを理由にその社員の発言や顔色など気にしていなかったかもしれません。
事が起こってしまった時には時すでに遅しですが、その時に反省をしなければ必ず同じことを繰り返してしまうのも人間です。
私が尊敬するクライアント経営者の一人は、どんな些細なことが起きても
「自分が悪かったなぁ。。。蠣崎さん、自分の悪いところがあったらはっきり伝えてくださいね」
と必ず自己反省されております。
そういった社長の下には、心が温かい社員がたくさんいるものです。
ポイント3:結果は後からついてくる
こちらについて一番わかりやすいことは、「売上・利益」についてです。
「売上や利益をあげることは目的なのか?」
この質問は会社においてよく問われる質問ですね。
結論としては、売上や利益は目的ではありません。
よくある悪い営業会議の事例です。
社長や管理者が、
「○○君、なぜ売上があがらないのだ!行動量が足りないからもっと行動しなさい!
君は営業スキルが低いのだからもっと勉強しなさい!」
かなり簡略化しておりますが、このような会議を行っているシーンに出くわすことがあります。
このような会議では成果は出ません。
上記議論に何が欠けているのか?
お客様視点です。
商品(Product)、価格(Price)がよければお客様は買ってくださいます。
そしてさらに付加価値としてサービス(Service)を磨き続けることが大事です。
※注意点としては、サービスはあくまでも商品、価格に納得いって初めて付加価値となりますので、お気を付けください。
他社よりも、安くて良いものを提供する!そのためには、日々研究開発をしなければなりませんし、競合他社分析もしなければなりません。
当然低価格で商品を提供するためには、社内のコストダウンをするための努力をしなければなりません。
上記のような努力を積み重ねていった結果的に後から売上や利益はついてくるものです。
経営者やリーダーがこういった思考がなければ、部下はやらされ感を抱いたり・場合によっては営業会議時に嘘報告をあげるようになってきます。
そうなってからでは、組織の立て直しは難しくなります。
今回のブログではリーダーの持ってほしいポイントを一部お伝えしましたが、社内の会議や研修でも是非ご活用いただければ幸いです。
まだまだお伝えしたいポイントがありますので、今後もお伝えさせていただきます。
どうぞよろしくお願いします。
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